2017.02.03 Friday 18:44

◆『感じるお灸 効果的なお灸のやり方』 2

 

こんにちは田中です。

前回から、 『感じるお灸 効果的なお灸のやり方』 ということで

お話させていただきましたが、その続きです。


前回のまとめとして、


『お灸は料理と同じように火加減が重要な要素』


『お灸の熱さや暖かさは本来は同じ温度のものをやっている』

ということを感じて頂ければ十分です。


ということでお話をすすめさせていただきました。

 


続きになる今回は、さらにそこから話をすすめて同じお灸をしているのに、お灸をする場所が異なると、
熱さの感じ方が違うこと。

またその日の体調により熱さが異なるということについてお話します。


まず熱さは神経を通じて脳に伝達して 『熱い!』 と感じます。

そのことは科学的にも明確なのですが、

さらに私達の感覚では熱さの感じ方にも違いがあります。


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大まかに分けると以下の3つです。


1 チクっと熱い。感じ。

2 ほんのりと温かい。感じ。

 

3 熱さを感じない。


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前回、当院での間接灸(せんねんきゅうタイプ)のお灸の温度の目安として、

53℃の マイルド というものを主に使っていると話しました。


そして話をすすめ、今回はこの3つの違いにより、

今の私達のからだの状態の大事な目安になるということをお話します。

 

何事も絶対というのはいいきれませんが、鍼灸の診察法などでは細かなことよりも、

まずは単純化してからだの大きな違いをみつけることが重要です。

 

違いをみるということは、

まずは何か基準点やランドマークを決めなければなりません。

 

なるべくわかりやすいもののほうが、後々袋小路に入ったときにでも戻ってきやすくなります(^^)


 

話を戻します。

 

 

再び、お灸をしたときの感じ方を シンプルに3分類してみるです。

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1 チクっと熱い。感じ。

2 ほんのりと温かい。感じ。

 

3 熱さを感じない。


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1と2が混ざった感じということもありますが、

そのときはどちらも。

 

ということでとらえて頂いてかまいません。

 

お灸をやり慣れてくるうちにわかるようになってきます。

 

 

納得いかない方のために少し補足しますと、

 

うまく説明ができないですが、

東洋医学(鍼灸・漢方)は細かな違いを重要視するよりも

より上位の大きな違いをみつけて、

そちらを修正すれば小さな違いも平衡化されやすいという

そのような自然のしくみを利用する? というようなことなのでしょうか。

 

 

 

まずは具体的にお話します。

 

 


1 チクっと熱い。感じ。

 

これは皮膚表面の知覚神経の温度感覚の神経と関係があります。

鍼灸ではこれを 『表寒』 といって からだ表面が冷えている状態と
みなします。

乾布摩擦などがお灸以外では同じことをしていることになります。

もっと簡単にいうと、ときおり皮膚をさすればお灸の替りに表寒が取れるということです。

運動やストレッチも動きにより皮膚が引きのばされるので同様です。

これは深い筋肉ではなく、まずは皮膚表面を刺激することが重要です。
発汗をうながしてあげて正常な感覚に戻してあげる。

それから深い筋肉の凝りをとってあげる。という方法でないと

筋肉は力で押しても緩むどころか逆に張ってくる反射をします。


発汗法といわれ、葛根湯や桂枝湯などの発汗して風邪を抜くというときの漢方薬の適用と同じ目的です。

 


2 ほんのりと温かい。感じ。

 

この感覚は体表(皮膚)の冷えはなく、ややからだの深部が冷えているので、
熱いというよりも、心地よい暖かさや、暖められることで安心感のように感じる
リラックスできる温かさです。

遠赤外線といわれるこたつや電気毛布がこのような内を温めるものですが、

表面の冷えがとらず体内深くばかり温めても冷え症は一向に体質改善しません。

むしろ体内の潤いがなくなり干からびてくるような状態でどんどん冷えを感じやすく

なってしまいます。
この体内深くが冷えていることを 『内寒』『裏寒』 といったりします。
また先生によっては『陰虚』といわれる方もいます。

 


3 熱さを感じない。

 

この状態を病が深いとみなします。その場所と関連する内臓の機能低下がすすんでいます。
からだ全身でみると肘の先の象さんの皮膚のように黒ずんでカサカサしている
ようなときに爪でつねってみても痛みを全く感じません。
神経伝達がまったくストップしています。
本来は麻痺とか無痛という状態です。
温度感覚の神経もストップというか私達の認識ではわからなくなっている
状態です。(厳密には痛みと温度、体表(皮膚)部と筋肉などのそれぞれの神経は受容器といわれる痛みを感じるところや神経の伝達ルートがそれぞれ異なります)


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お灸をしたときに以上の3つのどのように感じるか?

 

ということで今の体調がわかるというのが東洋医学(鍼灸・漢方)の

みかたです。


たったこれだけ! と思うかもしれませんが、これが重要です!!

 

 

このようなからだの感覚の基本が鍼灸師や武道家の方たちはもっています。

自身のからだの感覚でツボごとでどのような状態かを知るということは、

自身のからだで実践してきているので慣れてしまえば、

あるスポーツで(家事でも)

からだで覚えたことなので頭で考えずに自在にからだを動かせる感覚があるのと同じ感覚です。

 

 

(例えば歩く、自転車に乗る、ギターが自在に弾けるなども同じことで
意識を変えればどんなことも健康法として実践きるということです)

よく楽器などでも呼吸とのからみで書かれている本なども結構目にしたりします。

 


ですので特別なある先生だけができるという技術というものではなくなります。

誰しも経験を積めばみえてくる基本的なみかたが重要とされます。

 

大事にされているのは当たり前で見過ごしているのような感覚を
もう一度自身のからだで再確認するということができれば、
どなたでも十分効果的なお灸やご自身のマッサージで健康維持ができる
というのが東洋医学(鍼灸・漢方・武道)などのシンプルな根本的な考え方です。

ですので何千年も続いてこれたのです。

 

今回の場合は

『同じお灸をしているのに熱さが違う』

そのことをからだの寒熱の違いがあるところはどこか?

ということに置き換えただけです。

通常の方が誰でももっている熱さの感覚の違いで十分です。

 

 

 

答えをいえば、

 

3 の熱さを感じないという、知覚異常の場所がからだのどこかに結構あるということです。

  

これは逆に冷えやすい場所です。一見健康そうな方でもその箇所は感じにくい方が大半です。

また逆にいえば、そこがしっかり暖かさの感覚があるということは、

かなり健康度も高いと判断したりします。

 

 

たったこれだけのことなのですが、数カ所のお灸を覚えてそこにたまにしてみて、

その日の熱さの違いの感覚だけでも自分の胃腸の状態や

 

熱さを感じない → 冷えていること = 血行不良の場所 = 内臓の機能低下 

 

などがわかってくるようになってきます。

  


 

 

ということで、

今回は、お灸をした時の熱さの感じの違いを

 

1 チクっと熱い。感じ。 → 表面の冷え

2 ほんのりと温かい。感じ。 → 体内深くの冷え

 

3 熱さを感じない。 → 感覚麻痺 病が深い 機能低下がすすんでいる

 


以上の3つに分けて感じてみるいうことでした。

 


お灸は漢方薬のように葛根湯、小青竜湯などのように薬自体を使い分ける必要は
あまりありません。

別の言い方をするとその場所の感覚に応じている効き方をするということです。

そのためにからだのどこにするか? ツボ 経穴、

という場所を変化させることで、より効果的にできるということになります。

しかしこれも難しく考える必要はなく、まずはからだの

上下 左右 を 見比べる ということでもからだ全体を大きく

バランスをとることができるように整理されて説明されています。

 

 

次回は実際の私達のからだを例にとり、

肘の先端や膝のお皿(膝蓋骨付近)の冷えと内臓のことについて

書かせていただこうと思います<(_ _)>


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