2014.10.13 Monday 21:04

◆『サルの入浴は自然か人工的か?』 好転反との関係。

『サルの入浴は自然か人工的か?』 好転反との関係。



  10年近く前、ある若い女性の患者さんに、

「なぜ先生は、自然療法と言いながら入浴という自然ではないものを
すすめられるのですか?」

「昔の人はあまりお風呂には入らないのが自然だったのでは?」

ということを指摘されたことがあります。

  彼女は芸術家でもあり、独特の感性で面白い話をよくされ鍛えられました。

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  蜂の巣やアリ塚と、ヒトの造ったビルとの違い。

そこには『自然か人工的か?』といったボーダーはあいまいです。
病を癒すこと、治すこと、寿命とは?

そのようなことを考えるのは、
自然のふるまいの受け入れ難い心境(自然に逆らおうとすること)
から始まることなのかもしれません。


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『お風呂に入ること』は自然の中にいる動物では通常みられません。
猿などではテレビなどで目にしますが、(水場で羽を洗うような鳥)
通常どんな動物も毎日入浴に勤しむわけではないのがふつうです。

しかし、ある頃から私達は毎日のように入浴するようになってしまいました。
江戸時代くらいまでは、入浴という習慣はあったそうですが、
毎日きちんと入るわけではなく、多分自然の温泉場の近くに住む人以外は、
ほとんどは、週に一回かもしくは、月に一度、
場合によっては年に一度や心を清める行事などがあった時など以外に入ることは
あまりなかったかもしれません。

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『自然に近い生活』。と考えると入浴は不用なものとも考えられます。

(私の実家の隣のクリーニング屋さんは、薪で風呂を焚いていますが、
このことで自然に近いのか?遠いのか?と考えると
春日三球・照代の地下鉄の話のようになっていつも私は混乱してしまいます^^)



入浴にはまず第一に血流量が上がるということがあげられます。

入浴によって血行が良くなり、様々な臓器が働き出しからだにいいということです。

この血流量が上がるというのは、最も大事な心臓が動く(心拍数が上がる)ということです。

ですから『心臓に負担のある方は注意して入浴を』と言われます。

心臓にはとても負荷が掛かるので心臓は筋肉の塊なので運動をしなくても、
少しずつですが入浴で鍛えられ強くもなります。

持続的な軽い運動を長〜い時間できるということが持久力という体力につながります。

上手に行えば、

『運動しなくても、心臓を強くする方法』

とも考えられます。

これは、やり方や方法の問題ですが、
長い目でみれば一時的な酸素カプセルに入るよりいいことです。


運動・歩くなどもそうですが、心拍数が上がるということは、
日常的にあまりそのような状況にないような、例えば事務仕事などでほとんど
からだを使わず歩いたりするのも少ない方の場合は、
一日の中で心拍数がほとんど上がりません。


そのような方がいきなり運動などで心拍数を上げると、
意識できなくても血流が早くなります。
様々な眠っているような状態の臓器がびっくりして動き始めます。

全く運動をしてない状態からの運動をし始めたときのダルさ。
身体が慣れるのは、数日から数週間、数ヶ月かかったりします。

また寝たきりの状態の方の入浴はかなりの体力消耗に繋がるほど
からだにとっては大変なことなのです。
(重力に逆らって心臓のポンプが働いているのは凄いことです)


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治療などで起こる『瞑眩』(めんげん)といわれる『好転反』は、
ほとんどの場合これと似ています。

今まで眠っている免疫力や自然治癒力を発動させることになります。

瞑眩反応(めんげん)は、運動をよくしている人、よく歩く人、やシャワーだけでなく入浴を
日常よくおこなってしっかり心拍数を上げている人には起こりにくいということを感じます。

また、運動などをしていても、使わない(不得手)な身体の部分。
その方が使っていなかったり、動かしていない部分というのがあります。

そういったところの血流を改善した時に、とくに長い期間(数年単位の長い期間)
滞った部位の血流や神経が通り、動き出したときに起こります。


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はじめの『サルの入浴は自然か人工的か?』
ということに話は戻りますが、
難しい話では、私達はかなりの昔、私自身を認識したときから自然との解離は
始まったともいう人もいます。

入浴やヒトが造ったり行うこと。

それらは、積極的な生きる知恵として様々な人々が経験を通して試した結果が
今に残っているものだと思います。

本来人工物といわれるものも、人間という自然の中に生きる人々によるものと考え、
自然という大きな尺度でみた時には、アリ塚と本来的には何ら変わらないのかもしれません。

私たちは、入浴ということを経験的に学び、からだによいということで今日も続けている
ことがほとんどです。
(今ある歴史の時点で、ということでいえば途中の結果なのかもしれませんが)


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運動をしないで心拍が上がる(血流が上がる)という少し自然には反した手段という
のは否めませんが、運動ができない、苦手、時間が無い、という方でも誰でもできる
血流を上げて細胞の老廃物を洗い流し、一日の疲れがかなり手軽にとれる健康法だと思います。


  なかなか時間がない世の中、シャワーだけで済ませたくなりますが、
週に一度か二度は、ゆっくりのんびりと『お風呂』に浸かって温まるだけで、
『溜まっている風邪が抜け』かなりの健康状態は維持できます(^o^)。



日本が世界の中でも長寿国の一つであるといわれていますが、
確かに戦後の栄養状態の改善等もあるのですが、その根底を支えているのは、

『日本人が大好きな入浴というもの』

であると感じています。


入浴の発明はサルなどでもできるようです・・・


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