2014.06.21 Saturday 19:43

『お灸でかぜを抜く』


『自分でお灸』さらに効果的に!

 お灸でかぜを抜く基本的なツボ。

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今回は、

『お灸でかぜを抜く』

となりますが、

前のシャワーや入浴、運動などと比べて少し専門的となりますが、
要領は難しくはございません。

一度覚えてしまえば誰でも自宅で実践できる養生法です。

『かぜ』『寒熱病』を癒す。

古来より、最も基本的な方法です。

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はじめにお灸をするツボを
まとめます。

お灸で『風邪』を抜く。

『大椎』のお灸で『かぜを抜く』

その後に、

『長強』のお灸で上下のバランスを取る。

だけです。

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『大椎』に『年齢の数のお灸』をする。



『大椎』に多壮灸する。
(たそうきゅう たくさんお灸するという意味)


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『大椎』というツボは、
手の指から顔まで繋がっている気の流れ、の合流ポイントになるところです。
電車でいえばターミナル・乗り換え駅、飛行機ならハブ空港となる重要な
ツボになります。よって渋滞しやすい場所(ツボ)です。

昔から、大腸と小腸と三焦という3つの経脈が合流するところなので
とても重要な診断と治療のポイントになっています。

骨では、頚椎(首の骨、7個)と
胸椎(胸の骨、12個)
の境目になるので

からだの使い方の偏りなどでも、
上下左右に偏位しやすく、
指から首にかけての気の流れを調性するツボ
または、診断点となる場所です。

(手から頭にかけての熱を抜くときに良く使われます、
大腸、小腸、三焦の余分な気・熱がうっ滞しやすいところです)

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まず風邪を抜こうと思ったときに、
はじめの選択になる良いツボです。

大椎、(風府)、(風池)、長強

大椎(だいつい)
(風府)(ふうふ)
(風池)(ふうち)
長強(ちょうきょう)

以上は『かぜ』の治療のときにまずはじめに
よく診断や治療に使われる基本的なツボです。

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上の「風府」と「風池」の()は、髪の毛の生え際の中にあるので、
通常は直接皮膚にお灸ができないところなので()書きにしました。

ですので、実際にお灸をするのは、

『大椎』というツボと『長強』というツボのみとなります。

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よく実際の鍼灸では、風府や風池は、直接皮膚にお灸ができないので、
温灸(棒灸)などで温める治療法や散鍼(チクチクと鍼の先を当てるだけ)や、
火鍼(火であぶった鍼)などの治療を行います。

これが葛根湯や桂枝湯などの漢方薬を服用せずに、
同様のことをはり・きゅうで行う治療法です。(発汗法)


『かぜ』の初期には首筋を温めると発汗を促しやすくとても心地良く感じられます。
風府や風池はよく絞った蒸しタオルなどで温めると
『温灸』と同様な効果が得られます。

特に風府や風池というツボは『かぜ』の溜まる部分と言われます。
頭と首の境目にあたりになり、首筋〜頭にかけての凝りや脹り、
ブヨブヨと水が溜まっていたりと、触った感じで、
『かぜ』の溜まり具合をみることができます。


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『手順』

1、首すじ〜後頭部にかけてざっとコリや脹りをみてゆく、

(また、胸から手の親指の付け根にかけての肺の経絡を撫で擦り、
肺の経絡の緊張具合などをみると現在の肺の状態も掴みやすくなります)。

2、首すじから後頭部のところに蒸しタオルを当てる。
風府や風池のツボのお灸の替わりです。
(心地良く感じるところがよいです。無ければ省略)

3、大椎(首の下のところにある背骨上にある)にお灸する。
(『かぜ』があるとチクッとする感じが強いことが多い)

◆お灸の大原則の
『熱く感じる時は、熱く感じなくなるまで』
『熱く感じない時は、熱さを感じるまで』
を目安に多壮灸(1壮、2壮ではなく多めなので年齢を目安にと言います)
『その場合、チクッとする熱さが強いときは5〜10秒位で取り除き、
次のお灸をのせることを繰り返す』

4、少し熱が上がる感じがして、ボーっとする感じになり、
汗が出るか出ないか位が調度良いところです。

4-2※ 少し中級向けになりますのでこの部分は、
慣れるまでは、省略してもかまいません。
以下参照。

5、最後に、長強(腰の下、尾てい骨の先端にある)にお灸する。

こちらは下半身や腰に寒えがあるとかなりチクッと熱く感じる
ことが多いツボです。はじめのうちはからだの様子をみながら、
『チクッと熱くなって5〜10秒で取り除く』
ことを2〜3壮位おこなってください。

(発汗し、頭のほうに気を集めるために
体の上にある大椎というツボにお灸をしましたが、
今度は、同じ背骨上のからだの下部の長強というツボで
気を引き下げてバランスをとってあげます)

6、さらに、余裕がありましたら、
その後にゆったりと
足湯または脚湯をするとさらに良いです。

足湯・・・足首まで(頭の熱をさらに抜くとき)

脚湯・・・ふくらはぎ〜膝下くらいまで(胃腸に入ったかぜを抜くとき)

と区別してやると効果が更に上がります。


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※(4-2)、背中のお灸で内臓を調える。

以上だけでも良いのですが、4の後に、
背中全体を大きく見て、背中のツボの凹凸を見てゆきます。
背中の陥んでいる、凹のツボをいくつか見つける。
(このときの背骨の高さの位置により、各臓腑との関連を診ます)
数箇所選んでそこには2〜3壮ずつお灸をしてゆきます。
左右を比べてみて、押したり揉んだりして脹りの少ない側になります。
(うまく行うと反対側の脹りのある凸のツボが緩み、
凝り、脹りはなくなります)



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以上で大椎と長強のお灸で風邪(カゼ、ふうじゃ)を抜き、
(内臓のバランスを整える ※4-2)という
『かぜ』(寒熱病)の、
脊柱(背骨)の流れを調えることによる治療法を少し具体的に
紹介させて頂きました。


初めて自宅でお灸をされる方は、
誰でもできる背中のマッサージ同様、
背中のお灸から始められる方が多いようです。

その際に少しだけ効果的に・・・、
大椎と長強というツボが加えただけのものです。
古から続く誰でもできる養生法に、
具体的なからだのみかたを追加し、
よく伺うご質問の一つとして書かせて頂きました。
遅くなりまして申し訳ございません<(_ _)>

日々のおからだのお手入れに活用してみてください。

お灸は少しずつですが、続けてゆくとコツが分ってきます。
日々のからだの変化や季節の変化と対話するように
リラックスして行ってみて下さい。



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【参考】

◆自宅での風邪(カゼ、ふうじゃ)の治療法(養生法)

『灸寒熱之法』・・・『素問』骨空論篇(60)
『鍼灸甲乙経』巻之八 五臓傳病発寒熱第一 上・下


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当院では定期的に一般の方向けに
『自分でできるお灸』や『からだのみかた』
の講習会も行っています。

是非、参加してみて下さい<(_ _)>



また、江東区民まつりでは毎年、東洋医学相談、
お灸のやり方等をご説明させていだたいております。
どうぞお気軽にご利用下さい。
 

自分でできる治療と養生

http://kyushindo.feel-hariq.com/jibun%20yojyo/jibundeyousiou.html

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ぜひ、当院でハリやお灸のからだに優しい
(痛みがほとんど感じません^^)
伝統的なハリとお灸による治療法を体感してみて下さい。


葛西 ほうらい鍼灸 九鍼堂  03-5676-5900

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