2013.08.10 Saturday 10:16

かっさと温熱病の刺絡療法の起源

 かっさと温熱病の刺絡療法の起源


誰でもできるかっさプレートを使った経絡を通す健康法



 ここ数年かっさ刮痧(かっさ)プレートという水晶や玄武岩、水牛の角

などでつくられた石でからだをさすったり、こすったりしてマッサージや

按摩をするというものが健康美容などで流行っています。誰でも自宅でで

きるということで、書店の健康コーナーではかっさプレートの使い方と石

が付録でついているものもよく見かけます。ネット上にもたくさんの健康

法が紹介されていて少しのツボや経絡の流れなどを覚えれば、誰でもでき

るマッサージ療法です。

 わたしも香港、普段はシンセンに住む、永年の友人に多忙の中お願いし

て送って頂きました。(友人というよりも私のことをよく知るかなり面倒

をみて頂いた方からのものですので、もっときちんと生業をしろ!という叱

咤&激励のようです<(_ _)>)




 元々、刮痧(かっさ)療法とは、古くから(旧石器時代)中国にある鍼の起源である石を使った刺激療法がそのまま残ったものといわれています。



 金属製の鍼というものが出現する以前から砭石(へんせき)と呼ばれる

『石バリ』単なる石です。で体にあるツボを押したり、なでたり、さすっ

たりした原初的な治療法が鍼治療の起源であるといわれています。
砭(へん)という漢字自体が「いしばり」と読まれたりします。

 「かっさ療法」という呼び名は日本ではなく中国の民間療法として続い

てきたものです。しかし現代の中医学と呼ばれる中国国内の病院での『刮

痧』は民間療法という位置づけになってしまっています。

 一方、日本では鍼灸というもの自体が、明治の医療改革以降に民間療法

的になってしまった面があるので、道具でからだをさすったり、按摩した

りすることは、鍼灸師や民間療法の方面で吸収されてきたようです。金属

の鍼や木の棒などを用いてからだのツボやスジ(経絡という流れ)をよく

しかたらだを整えるという方法が残っていて今でもからだをなで、さする

ということは日本の鍼灸では基本的な事柄です。

 日本では石はあまり使われず、木の棒や金属製の金の鍼状の棒、または

銀の鍼状の棒(日本では刺さない鍼という使い方でテイ鍼と呼ばれます)

が多用されてきました。これには水牛や水晶などがあまり手に入らなかっ

たということも聞いたこともありますが、本当のことは私にはよくわかり

ません。



『刮』という字は?

「刮」の意味は、「けずる。えぐる。汚れをとる。刀などで汚れをけずり

とりきれいにする意」とあります。


『痧』という字は?

 中国の清の時代の「郭右陶」という人は『痧脹玉衡』という本を著しま

した。この本は瀉血(しゃけつ、熱毒のある血を抜く治療法)の専門的書

物で有名なものです。郭右陶はその中で『痧病』という病のことを、夏や

秋に痧という病のもとになる邪気(痧気)をうけて流行病や感染症になっ

たものであるといっています。(もとはある地方の民間的な疫癘の呼び名

ともいわれています)その痧病という疫病の実際の治療のカルテのような

本です。そしてその痧という邪気は様々な病気の原因となっていてそれら

から引き起こされる病の具体的な治療法が述べられています。今までの治

療法ではよくならなかったもの、それで助かった人、亡くなってしまった

人、等さまざまな具体的な内容のものです。


 これらのことから単純に「かっさ療法」というものは
『痧を取り除くという治療法』だということだけはよくわかります。


 「郭右陶」はその本の中で『銀鍼は無毒である』と述べていますが、日

本の昭和の鍼灸師達が「銀の鍼を好んで用いた」こととの関連は私にはよ

くわかりません。『痧脹玉衡』を読めた環境にあった鍼灸師は当時皆無に

近いと思います。様々な材質の鍼を使ううちに感覚的に何か気付いたこと

があって日の湿潤な気候風土の中での肌に合った銀の鍼を自然と多用する

ようになったと思われます。また日本では石を使わずとも銀の鍼や瀉血療

法を多用できた環境にあったともいえるようです。



 郭右陶のいう『痧病』というものは、今では「夏秋に痧気、風寒暑湿の

気、或は疫気、穢濁の邪で起こる病」といわれています。

 要するに夏かぜ(温熱病)という、湿気と熱がからんだ風邪による病で

す(大元は冬の傷寒という冷えが体内に残っているのがさらなる原因なの

ですが)。

 また日本では「痧」という漢字は今ではコレラやはしか様の病のことを

さしています。どちらにしても「瘧」といわれるマラリアなどとともに、

大きく分類すれば外感性の温熱病(夏の大きな流行りかぜ)です。




 次回は、誰でもできるかっさプレートの具体的な使い方について書いて

みたいと思います。
 

 
 http://www.zysj.com.cn/lilunshuji/shazhangyuheng/

http://www.pharmnet.com.cn/tcm/knowledge/detail/122645.html


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