2014.12.12 Friday 19:01

『井穴(指先のツボ)のハリでストレスを抜こう』

指先はむくんでいないほうがいい!

指のササクレが多い原因の一つにストレス過多があります。

指先の井穴(せいけつ)からストレス(邪)を抜きましょう!

指先の井穴にほとんど痛み無くハリをしてストレス解消!


◆現代医学でいうストレス過多の状態を東洋医学でみると...

東洋医学ではからだが無理して頑張っているストレス過多状態のことを、
「肝うつ」(肝気うっ滞)と呼びます。

肝臓は『やる気』(頑張ろうとする力)を主る臓器と考えられています。
その状態は眼力(めぢから)などに現われるといわれ、
また血液量の調整や筋肉自体の力とも関係が深いといわれます。

カーッと怒ったときや頑張りすぎが続いているときには脳圧や眼圧、血圧も上がり
一時的には白眼に血管がみえたり、赤くなったりする状態などは、
『肝火上炎』(かんかじょうえん)ともいわれ高血圧や心臓、脳の状態の危険信号です。


バランスよく『やる気』がある状態がいいのですが、どうしても亢進し(高まる)やすく、
頑張りすぎるきらいがある臓器で(肝の働きは亢進しやすいです)、
この状態になってしまうと、
全身の気や血の流れがスムーズに流れず、うっ滞を起こすと考えられています。
(肝臓という『やる気の臓器』は、
気や血の流れに影響を与えやすいものと考えられているのです)

気功などでも、リラックス=疏肝(そかん) といわれ、

なるべく肝臓をリラックスさせるイメージすることが重要なことです。



ストレスにも様々なものがありますが、この場合は気張って緊張が続いている状態です。
現代医学でいう交感神経が働き興奮状態のようなものが続いている状態です。
リラックスしたときに働く副交感神経が働きずらくなって交感神経ばかりが働き、
からだがゆったり休めずにリラックスができにくいからだの状態です。

現代社会で多いのは、頭脳労働が続きからだをあまり使わずに脳ばかりが働いていて
緊張が続いているような状態で、疲れ具合がわからなくなって行過ぎると、
過労死などのようになってしまいます。

私達がからだの状態をみていてよく気付くのは、手や足の指先や爪の周囲がパンパンに張った
状態になっていることが多く見られます。
また指先のササクレなどが起こり、爪周囲もパンパンな状態です。

元々指の先のツボは鍼灸では、井穴(せいけつ)と呼ばれています。
からだに溜まったよくないもの(邪)を抜くためや救急の場合などに足の裏の湧泉という
ツボや手のひらの真ん中の労宮というツボと共によく使われます。

指先の井穴は、脳梗塞などの救急時にここにハリをしたり、瀉血(しゃけつ)をしたりする
と予後がかなり良いという報告が多く、昔から意識混濁状態からの蘇生などでも使われてきた
良く知られたツボです。作用や速効性が強いツボとしてもよく知られています。

私が感じるのは、ストレス過多で脳に血流量が多く鬱滞しているような状態のときに、
指先がパンパンに張ったような状態になっていると感じます。
その方によってはササクレが多くなります。

脳の総体的な血流量が多く、うっ滞気味のときに指先にうっ滞が現われるのではないか?
と感じています。

からだよりも脳を過剰に使いすぎている状態の方に多く、ストレス過多、緊張状態が
続いているときに指先が張っていることと関係していることがかなりあります。

ちょうど脳圧が亢進しているような状態なのでしょうか。

脳の感覚野の支配領域をみて指先は大きいことはよく知られています。
また、長年鍼灸治療で行われてきたことと、今日様々な臨床報告などと照らし合わせると、
指先と脳とは密接に繋がっていることはよく知られています。
私は慢性的な頭痛もちの方の治療でもよく使います。

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では、これらを実際の治療ではどのように行うのか?というと。

まず御自身手の指の関節の動きの曲がりやすさを感じてもらいます。

鬱滞して浮腫んでいる指は全てのこともありますが、その中でいくつかの指を選び、
より曲がりにくい指の先のツボにハリをします。

(指先付近の反応の出ているところ(井穴)にハリをします)


※当院では指先(爪の周囲)というかなり敏感な部分にハリをするのですが、
ほとんど無痛でハリをしますのでどうぞご安心下さい。

その後、ハリを抜いた後に指の血流のうっ滞が除けるので、
指の曲がりやすさがスムーズになっていることをその場で感じて頂けます。

『瞬間経絡現象』というもので、刺鍼直後に関節の動きやすさを実感して頂けるものです。

このようにして、井穴にハリをしてからだの緊張を抜く、脳のうっ血状態を和らげる
という作用があります。


指先のうっ滞 = 脳の血流のうっ滞


を除くことでからだの緊張状態を改善し、脳圧の亢進状態が緩和され、よりリラックスした
状態にしてからだのバランスをよくするというものです。
もちろん高血圧の方にもよく行います。

御自身で日頃の体調の目安にもなります。

指先を軽くつまんで揺すってみて緩みがない状態のときはストレスが強いかもしれません。
軽くそのまま揺すってあげて、ストレスを抜いてあげて日々の体調管理にお役立て下さい。


 

2014.10.13 Monday 21:04

◆『サルの入浴は自然か人工的か?』 好転反との関係。

『サルの入浴は自然か人工的か?』 好転反との関係。



  10年近く前、ある若い女性の患者さんに、

「なぜ先生は、自然療法と言いながら入浴という自然ではないものを
すすめられるのですか?」

「昔の人はあまりお風呂には入らないのが自然だったのでは?」

ということを指摘されたことがあります。

  彼女は芸術家でもあり、独特の感性で面白い話をよくされ鍛えられました。

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  蜂の巣やアリ塚と、ヒトの造ったビルとの違い。

そこには『自然か人工的か?』といったボーダーはあいまいです。
病を癒すこと、治すこと、寿命とは?

そのようなことを考えるのは、
自然のふるまいの受け入れ難い心境(自然に逆らおうとすること)
から始まることなのかもしれません。


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『お風呂に入ること』は自然の中にいる動物では通常みられません。
猿などではテレビなどで目にしますが、(水場で羽を洗うような鳥)
通常どんな動物も毎日入浴に勤しむわけではないのがふつうです。

しかし、ある頃から私達は毎日のように入浴するようになってしまいました。
江戸時代くらいまでは、入浴という習慣はあったそうですが、
毎日きちんと入るわけではなく、多分自然の温泉場の近くに住む人以外は、
ほとんどは、週に一回かもしくは、月に一度、
場合によっては年に一度や心を清める行事などがあった時など以外に入ることは
あまりなかったかもしれません。

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『自然に近い生活』。と考えると入浴は不用なものとも考えられます。

(私の実家の隣のクリーニング屋さんは、薪で風呂を焚いていますが、
このことで自然に近いのか?遠いのか?と考えると
春日三球・照代の地下鉄の話のようになっていつも私は混乱してしまいます^^)



入浴にはまず第一に血流量が上がるということがあげられます。

入浴によって血行が良くなり、様々な臓器が働き出しからだにいいということです。

この血流量が上がるというのは、最も大事な心臓が動く(心拍数が上がる)ということです。

ですから『心臓に負担のある方は注意して入浴を』と言われます。

心臓にはとても負荷が掛かるので心臓は筋肉の塊なので運動をしなくても、
少しずつですが入浴で鍛えられ強くもなります。

持続的な軽い運動を長〜い時間できるということが持久力という体力につながります。

上手に行えば、

『運動しなくても、心臓を強くする方法』

とも考えられます。

これは、やり方や方法の問題ですが、
長い目でみれば一時的な酸素カプセルに入るよりいいことです。


運動・歩くなどもそうですが、心拍数が上がるということは、
日常的にあまりそのような状況にないような、例えば事務仕事などでほとんど
からだを使わず歩いたりするのも少ない方の場合は、
一日の中で心拍数がほとんど上がりません。


そのような方がいきなり運動などで心拍数を上げると、
意識できなくても血流が早くなります。
様々な眠っているような状態の臓器がびっくりして動き始めます。

全く運動をしてない状態からの運動をし始めたときのダルさ。
身体が慣れるのは、数日から数週間、数ヶ月かかったりします。

また寝たきりの状態の方の入浴はかなりの体力消耗に繋がるほど
からだにとっては大変なことなのです。
(重力に逆らって心臓のポンプが働いているのは凄いことです)


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治療などで起こる『瞑眩』(めんげん)といわれる『好転反』は、
ほとんどの場合これと似ています。

今まで眠っている免疫力や自然治癒力を発動させることになります。

瞑眩反応(めんげん)は、運動をよくしている人、よく歩く人、やシャワーだけでなく入浴を
日常よくおこなってしっかり心拍数を上げている人には起こりにくいということを感じます。

また、運動などをしていても、使わない(不得手)な身体の部分。
その方が使っていなかったり、動かしていない部分というのがあります。

そういったところの血流を改善した時に、とくに長い期間(数年単位の長い期間)
滞った部位の血流や神経が通り、動き出したときに起こります。


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はじめの『サルの入浴は自然か人工的か?』
ということに話は戻りますが、
難しい話では、私達はかなりの昔、私自身を認識したときから自然との解離は
始まったともいう人もいます。

入浴やヒトが造ったり行うこと。

それらは、積極的な生きる知恵として様々な人々が経験を通して試した結果が
今に残っているものだと思います。

本来人工物といわれるものも、人間という自然の中に生きる人々によるものと考え、
自然という大きな尺度でみた時には、アリ塚と本来的には何ら変わらないのかもしれません。

私たちは、入浴ということを経験的に学び、からだによいということで今日も続けている
ことがほとんどです。
(今ある歴史の時点で、ということでいえば途中の結果なのかもしれませんが)


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運動をしないで心拍が上がる(血流が上がる)という少し自然には反した手段という
のは否めませんが、運動ができない、苦手、時間が無い、という方でも誰でもできる
血流を上げて細胞の老廃物を洗い流し、一日の疲れがかなり手軽にとれる健康法だと思います。


  なかなか時間がない世の中、シャワーだけで済ませたくなりますが、
週に一度か二度は、ゆっくりのんびりと『お風呂』に浸かって温まるだけで、
『溜まっている風邪が抜け』かなりの健康状態は維持できます(^o^)。



日本が世界の中でも長寿国の一つであるといわれていますが、
確かに戦後の栄養状態の改善等もあるのですが、その根底を支えているのは、

『日本人が大好きな入浴というもの』

であると感じています。


入浴の発明はサルなどでもできるようです・・・


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2014.09.30 Tuesday 17:05

『アトピー性皮膚炎、肌の状態を整えるための 水を使った後や日常の対策』

『アトピー性皮膚炎、肌の状態を整えるための
水を使った後や日常の対策』

まず、洗いものなどで水をよく使う方は濡れた手の
乾布摩擦のように手を乾いたタオルでよくマッサージしてあげて下さい。

通常は強くゴシゴシこするというほどの刺激ではなくても十分です。
東洋医学では肺と皮膚は同一です。

肺や皮膚というのは東洋医学ではデリケートな外界との接触する大事な
働きを持っていると考えられています。
優しく丁寧にさすってあげて下さい。
そしてほんのたまに活性化のための強めの刺激です。

私も職業柄、手を頻繁に洗うのと、また通常の方よりも手の感覚には鋭敏になりがちです。
何か作業をしたりした後(木工や土いじり)などの後は手が荒れて
通常より硬くなってゴワゴワした感じがします。
(洗いものではよほど強い洗剤を使わない限りすぐもとの状態に戻ります)

(通常鍼灸師などは手の感覚を大事にするため、
このような作業は「ご法度」といわれたりすることもありますが、
私はむしろ手の感覚を磨くために、
やりたくないと感じることが多いのですが、
どんなことでも手を積極的に使うよう心がけています^^)



まずは手を丁寧に洗った後によくタオルで拭き取り、
その後『タオルの乾いたところで軽く擦る』ことを丁寧に行うのがいつもの方法です。

その後、手と手を合わせて揉むようにさすると発汗(不感蒸泄)や油が出てきて
潤ってくるのを感じます。またその時自分の手の感触を感じてみて下さい。
日々皮膚の感覚をなるべく感じるようにしてみてください。
自身の手で触っている自身の皮膚の感覚を感じるだけで皮膚は変化します。

私自身は、そのような感じで施術前の手の感触をつくっています。
そのときに前腕や二の腕から肩のほうまでさすり自身の腕全体の皮膚の状態を整えています。

また施術者により様々なご意見を伺うのですが、
私はオイルやクリーム類はめったに塗りません。
施術するときの感覚が表面がコーティングされてしまいいつもの感覚と異なるのが
少し気になるからです。
いつもどうりの自然な状態のままの手が一番わかりやすいと感じるためです。

御自身に合ったその時々のオイルやクリームの使い方を感じてみて下さい。
参考になればと思い書いてみました。


その他、
座った状態での仕事などをしているときは、足首を数時間に一度回したり、
足の皮膚を擦ったりします。
たったこれだけのことでも皮膚の表面の寒えを抜くことができます。

マッサージの軽擦というはじめの段階の刺激もまずは表面の寒えを取り除くと
いう大事なことなのです。





東洋医学では皮膚は肺の一部(延長)です。
皮膚呼吸や発汗(不感蒸泄)は肺の働きと密接に関係しています。
発汗(不感蒸泄)調整は肺の働きと考えます。

乾布摩擦での皮膚の刺激により、肺を丈夫にして風邪をひきにくいからだを
つくるというのは日常の生活の知恵と重なったもので、
昔から肺の機能を強くすることが知られています。
同様のことが東洋医学の書物では書かれています。

アトピー性皮膚炎の出ている皮膚の部分と症状が出ていない皮膚を比べて細かく
みてゆくと、健康な皮膚にみえるところでもしっかり発汗(不感蒸泄)をしているところと、
発汗(不感蒸泄)をしていないところがあります。

夏が過ぎ秋が深まるにつれ、下半身の足の表皮から寒えが入り、
夏のように自然と発汗(不感蒸泄)できる状態とは異なり、
下半身からの発汗(不感蒸泄)が減少します。
ひどくなると皮膚にカサツキ・乾燥が出てきます。

気温が下がる冬場はとくに足の表皮の症状が出ていない部分の
乾布摩擦のマッサージをすることにより、下半身の発汗(不感蒸泄)を促してあげると、
アトピー性皮膚炎の出ている皮膚の部分の負担が減らすことができ、
症状を緩和することができます。

そしてそのようなからだ全体をみて肺の機能を高め、
他の臓腑とのバランスをとってゆくことが、
アトピー性皮膚炎の出ないからだへの体質改善につながってきます。


下半身やアトピー性皮膚炎の出ていないところの皮膚刺激もとても重要なことなのです。





 

2014.09.27 Saturday 13:42

『アトピー性皮膚炎と季節ごとの治療』

いきなりの夏から秋が深まりが早いせいか、
ここのところアトピー性皮膚炎の初診の患者さんが多く来院されました。
東洋医学の季節と共に変化するからだの状態に合わせて、
どのように施術をおこなっているのか?
少し書いてみました。


『アトピー性皮膚炎と季節ごとの治療』

体質改善や慢性病は、その時の季節ごとに合わせた治療をしてゆかなくてはなりません。


例えば、アトピー性皮膚炎の赤みがある状態から(湿熱 風熱)を取り除いてゆくと、
赤みが引いてきて、皮膚のごわごわした硬い感じの状態から、次第に柔らかい通常の皮膚に
変わってきます。

(いまこの文章を書いている現在は、秋です。2014年9月22日、今年は8月の下旬
あたりからの8月の真夏の暑さからいきなりかなり気温が下がり、うちの温度計では
二十三度や一度という日がいきなりきて、その後9月の残暑は全くといってないほど通常の
10月下旬のさわやかな乾燥した秋の季節になってしまいました。)

8月はまだ暑かったのと、まずアトピー性皮膚炎の痒さの元の熱を抜くために
ごくごく軽い接触鍼や散鍼を繰り返してゆきます。

(暑い季節に熱を抜くのは身体には負担にならないので「順」です。)

また合穴を中心に胃腸に溜まったものを抜いてゆきます。
井穴や八邪八風穴からもアトピー性皮膚炎の出ている手の邪を抜いてゆきます。

いきなり9月になって肌寒く感じる夜の気候になったので、

皮膚が表寒にやられて発汗ができなくなる風寒束肺 主に太陽病も積もりの方が多くなりました。

自ずと『水』が抜けないので、浮腫みが増します。

9月の中旬頃には女性の足の浮腫みがある人が増えます。

夏は暑いので発汗が多く自動的に『水』は抜けますが、

表寒に襲われ発汗できないところがからだの部分々に出てきます。

大概は足です。

頭は汗をかいているのに、足は発汗していないという方がここのところ多くみられました。


全ての治療過程において必要なのは一連の皮膚刺激。または気功による体表から離れた表邪を払う。

皮膚にごくごく軽く、ミルフィユのような細かな襞(ヒダ)状になった

皮膚に施術者の手を軽く圧着させて皮膚をさすらず、前後や左右に早く動かしたりして
ごくごく軽い振動を感じる振動覚にアプローチする。
叩打法というのも一種の振動覚にリズムよくアプローチする方法です。

腱(靭帯)部分にこの振動覚アプローチを行うと筋がかなり疾く緩む。

腱反射もこの原理です。

肘頭や膝蓋骨、外果、内果などの骨の出っ張り部分もよく反応してくれます。




1 熱が抜け手の浮腫みが少し治まる。
2 赤みが治まる。(手が白みが強くなる)
3 さらに水を抜く。 (浮腫み具合により)



秋が深まるにつれ、これから寒くなってくる季節。

昨年より冷え症になった感じがするかもしれません。

そろそろ。。。。

本格的な降り積もった冬の寒えを抜くためには、

お灸が一番です。



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葛西駅 ほうらい鍼灸 九鍼堂


はり・きゅう・気功・整体 ご予約 
漢方薬・ホメオパシー 03-5676-5900
http://kyushindo.feel-hariq.com/  feel@feel-hariq.com

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2013.08.10 Saturday 10:16

かっさと温熱病の刺絡療法の起源

 かっさと温熱病の刺絡療法の起源


誰でもできるかっさプレートを使った経絡を通す健康法



 ここ数年かっさ刮痧(かっさ)プレートという水晶や玄武岩、水牛の角

などでつくられた石でからだをさすったり、こすったりしてマッサージや

按摩をするというものが健康美容などで流行っています。誰でも自宅でで

きるということで、書店の健康コーナーではかっさプレートの使い方と石

が付録でついているものもよく見かけます。ネット上にもたくさんの健康

法が紹介されていて少しのツボや経絡の流れなどを覚えれば、誰でもでき

るマッサージ療法です。

 わたしも香港、普段はシンセンに住む、永年の友人に多忙の中お願いし

て送って頂きました。(友人というよりも私のことをよく知るかなり面倒

をみて頂いた方からのものですので、もっときちんと生業をしろ!という叱

咤&激励のようです<(_ _)>)




 元々、刮痧(かっさ)療法とは、古くから(旧石器時代)中国にある鍼の起源である石を使った刺激療法がそのまま残ったものといわれています。



 金属製の鍼というものが出現する以前から砭石(へんせき)と呼ばれる

『石バリ』単なる石です。で体にあるツボを押したり、なでたり、さすっ

たりした原初的な治療法が鍼治療の起源であるといわれています。
砭(へん)という漢字自体が「いしばり」と読まれたりします。

 「かっさ療法」という呼び名は日本ではなく中国の民間療法として続い

てきたものです。しかし現代の中医学と呼ばれる中国国内の病院での『刮

痧』は民間療法という位置づけになってしまっています。

 一方、日本では鍼灸というもの自体が、明治の医療改革以降に民間療法

的になってしまった面があるので、道具でからだをさすったり、按摩した

りすることは、鍼灸師や民間療法の方面で吸収されてきたようです。金属

の鍼や木の棒などを用いてからだのツボやスジ(経絡という流れ)をよく

しかたらだを整えるという方法が残っていて今でもからだをなで、さする

ということは日本の鍼灸では基本的な事柄です。

 日本では石はあまり使われず、木の棒や金属製の金の鍼状の棒、または

銀の鍼状の棒(日本では刺さない鍼という使い方でテイ鍼と呼ばれます)

が多用されてきました。これには水牛や水晶などがあまり手に入らなかっ

たということも聞いたこともありますが、本当のことは私にはよくわかり

ません。



『刮』という字は?

「刮」の意味は、「けずる。えぐる。汚れをとる。刀などで汚れをけずり

とりきれいにする意」とあります。


『痧』という字は?

 中国の清の時代の「郭右陶」という人は『痧脹玉衡』という本を著しま

した。この本は瀉血(しゃけつ、熱毒のある血を抜く治療法)の専門的書

物で有名なものです。郭右陶はその中で『痧病』という病のことを、夏や

秋に痧という病のもとになる邪気(痧気)をうけて流行病や感染症になっ

たものであるといっています。(もとはある地方の民間的な疫癘の呼び名

ともいわれています)その痧病という疫病の実際の治療のカルテのような

本です。そしてその痧という邪気は様々な病気の原因となっていてそれら

から引き起こされる病の具体的な治療法が述べられています。今までの治

療法ではよくならなかったもの、それで助かった人、亡くなってしまった

人、等さまざまな具体的な内容のものです。


 これらのことから単純に「かっさ療法」というものは
『痧を取り除くという治療法』だということだけはよくわかります。


 「郭右陶」はその本の中で『銀鍼は無毒である』と述べていますが、日

本の昭和の鍼灸師達が「銀の鍼を好んで用いた」こととの関連は私にはよ

くわかりません。『痧脹玉衡』を読めた環境にあった鍼灸師は当時皆無に

近いと思います。様々な材質の鍼を使ううちに感覚的に何か気付いたこと

があって日の湿潤な気候風土の中での肌に合った銀の鍼を自然と多用する

ようになったと思われます。また日本では石を使わずとも銀の鍼や瀉血療

法を多用できた環境にあったともいえるようです。



 郭右陶のいう『痧病』というものは、今では「夏秋に痧気、風寒暑湿の

気、或は疫気、穢濁の邪で起こる病」といわれています。

 要するに夏かぜ(温熱病)という、湿気と熱がからんだ風邪による病で

す(大元は冬の傷寒という冷えが体内に残っているのがさらなる原因なの

ですが)。

 また日本では「痧」という漢字は今ではコレラやはしか様の病のことを

さしています。どちらにしても「瘧」といわれるマラリアなどとともに、

大きく分類すれば外感性の温熱病(夏の大きな流行りかぜ)です。




 次回は、誰でもできるかっさプレートの具体的な使い方について書いて

みたいと思います。
 

 
 http://www.zysj.com.cn/lilunshuji/shazhangyuheng/

http://www.pharmnet.com.cn/tcm/knowledge/detail/122645.html


2013.07.01 Monday 14:24

◆夏カゼと汗の量『風邪は万病のもと』

 ◆夏カゼと汗の量『風邪は万病のもと』


 よく、冬場の季節や冷えで「傷寒病(いわゆるカゼ)」になってその後の春から秋に温熱病に変わるタイプのものがありますが、

 夏至より前に発症するものを「温病」といい、

 夏至より後に発症するものを「暑病」といいます。

 暑邪は汗と一緒に排出すべきであり、汗を止めてはならない!


 凡そ傷寒を病みて温となる者は、
 夏至の日に先んずる者を病温と為し、
 夏至の日に後れるを病暑と為す。
 暑は当に(まさに)汗と与に(ともに、一緒に、汗として)
 皆出づべし。
 止むることなかれ。


 凡病傷寒而成温者
 先夏至日者為病温
 後夏至日為病暑
 暑当与汗皆出。勿止。


  『素問』熱論編(31)より


◆ポイント

 暑邪といえども病の根本は「傷寒」という冷えが原因のカゼなので、汗と一緒に邪を抜く、止めてはならない。
と書かれています。

 しかし注意点は、夏はただでも汗をよくかく季節、これは冬場に残っている冷えの風邪(傷寒)を根治するための方法として考えるといいかもしれません(後の病の原因となるものを残さないため)。

 ここで重要なのは一旦治まったかにみえる病の原因である冬の冷えの風邪(傷寒)というものがまだ残っていて別の季節に形を変えて出てくるということです。
 東洋医学では広い意味での『風邪』というものの独特の考え方が他にもいくつも記載されているので、こちらがこの部分でも重要なことのようです。

 『風邪は万病のもと』



 また現代では夏場でもからだが本調子でないと知らず知らずのうちにクーラーなどで冬(冷え)のカゼ『傷寒』をひいてしまうということが頻繁にあります。

 その時のからだの状態はだるい感じがして自然と汗がダラダラ出てくる状態となり、傷寒(冷えのカゼ)や湿を抜いているからだの自然な反応ともいえます。

 これが、強い冷えや湿が溜まっている状態の人だとさらに夏カゼや熱中症の度合いもひどくなり、熱中症で倒れてしまうほどの人とそこまではいかない人の素因の違いとなってあらわれてしまいます。要するに夏に夏のからだになっていない場合の状態です。(冷えがあればあるほどそれだけ対比する熱にも弱くなってしまう冬のからだの状態です)





 失ったからだの潤い分(陰液)が不足すると、

 後に(秋になった頃や翌年、忘れた頃などに)その冬の風邪から生じた暑邪(夏の風邪)がさらにこじれて秋に別のかたちで生命にかかわる重病となることもあります。それよりもまずは水分をはじめ潤い分補給をしながらの汗をかくということです。

 急性期が治まったらクコの実(枸杞子)、やまいも(山薬)、ナッツ類、くだもの等で食養生。からだの潤い分(気・血・水)の水を補いつつ軽い運動や入浴などで汗を出し冷え(傷寒)を抜いていきましょう。



 ◆この季節おススメ漢方薬

 漢方薬では「六味地黄丸」が大事です。(こちらは即効性は感じにくいですがどちらかというと体の根本の陰分を補う地味なタイプともいえます)

 近年では夏の熱中症(暑邪)予防として即効性の出やすい「生脈散」という処方がよく使われています。中国では点滴に混ぜて使われることもあるようです。


 「生脈散」は「麦味散」というメーカー名で市販されています。
 汗をかいて夏バテ気味で元気がないときに服用すると、
からだとあっている場合は(潤い不足による肺と心の機能低下)4〜5時間後には著効が出ます。
 夏バテや汗のかき過ぎによるだるさがなくなり、疲れ方が変わります。

 服用の目安。

 漢方薬といえど薬物です。生脈散は比較的マイルドな処方ですが、服用してだるさがとれる感覚がなくなった頃には食養生や軽い運動療法等に切り替えての体力アップが理想です。






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 また、


 夏至より前に発症するものを「温病」といい、

 夏至より後に発症するものを「暑病」といいます。

  という部分は、

 夏至より前とか後という厳密な区分というよりも季節変化やその環境の気温の変化の濃淡の違いの区別をいっているようです。

 ※医古典の数字記載などは教条的に捉えるよりも、一定の目安のための数と柔軟に捉えたほうが役に立つことが多いです。



 江戸時代末期の幕府の医者であった多紀元堅という人の註釈では「温病は汗のことはいわず、とりわけ病暑には汗のことをいわない」「温病・暑病はみな熱病である。季節の違いによって其の名を異にするだけである」と云っています。またこの部分には脱字もあるようなので細かな部分はその時のからだの状態に耳を傾けてみてゆくことの方が重要なようです。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E7%B4%80%E5%85%83%E5%A0%85

真柳  誠
http://mayanagi.hum.ibaraki.ac.jp/paper02/ishi95genken.html

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2013.06.18 Tuesday 11:58

梅雨場から夏にかけて 季節・気候と東洋医学 

 季節・気候と東洋医学 

梅雨場から夏にかけて

 ジトジトする梅雨の季節ですが、これから夏にかけては暑邪(

あつさ)や湿邪(しつじゃ)にやられる風邪にかかりやすかなり

ます。要するに暑さと湿気にからだは襲われやすくなる季節と考

えられています。

 これからの季節は

 夏の風邪に分類される温熱性の

 暑病(しょびょう) 傷暑 中暑 暑湿など

といわれる病にかかったり、瘧(ぎゃく、おこり)といわれる湿気と熱が混ざったタイプの外邪にやられやすくなります。




 鍼灸や漢方では自然界の気候の変化を「六気」という六つの気候変化に分類していています。

 これには

 風・寒・暑・湿・燥・火

 という六つに分類された気候(季節)の状態です。

 
 これらの気候変化が

   太過(多すぎ)  

   あるいは

   不及(不足)

 した季節状態のことをからだにはよくないこととみなします。


 例えば夏は暑いハズなのに冷夏だったりすると「不及」と呼び

ます。夏に度を超えた暑さが続くと、「太過」の夏などと使いま

す。

 ※今では単なる季節の状態だけでなく、冷暖房による弊害や普段の生活や職場での環境こそ重要な要素となっていることが多いです。


 通常はこれらの季節変化は万物を育み、繁栄させる大きな要因

ですが、度を越した気候変化や、通常の気候でもからだの状態が

よくない場合にはこれらが病を引き起こす原因となります。

 その時には「六邪」と呼ばれたり「六淫」ろくいんと呼ばれま

す。

 
 

 最初の「六気」のことを今の言葉で要約すると

 季節の寒暖の変化や気圧や湿度変化になります。

 寒熱(気温変化)と湿燥(湿度や気圧変化)です。


 そして、
 いつの季節にもある「風」というものが先導して(他の邪を引きつれて)からだを襲うと考えています。


 用語としては

 風寒(風+寒)ふうかん

 風寒湿(風+寒+湿)ふうかんしつ

 風湿熱(風+湿+熱)ふうしつねつ

 と外邪をミックスして区別したりします。

 


 対策と予防

 足や手の指の間の又の部分にある水かきは八邪八風といわれ、

体内の邪を除くデトックスのツボです。夜、学校や仕事から帰っ

てきた後にはとくに足の指を開いてあげましょう。


 足の脛(すね)の骨の内側を通る脾の経絡沿いのマッサージ、
 脛(すね)の外側の胃の経絡のマッサージ。
 脛(すね)の後面の膀胱や腎臓の経絡ふくらはぎをマッサージ

 
 その他ツボとしては

 足:三陰交陰陵泉足三里豊隆など

 手:陽池、四瀆、天井など

 背中にある脾兪胃兪三焦兪腎兪膀胱兪肺兪などの背中を押して気持ちいい所

 お腹にある石門水分などが水分代謝をよくするときによく使

われます。

 お灸なども試してみて下さい。

 
 

 
 

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